虹色Berryz

サンドリヨンとガラスの靴

｢こちらの家で真祖が主催された舞踏会に参加した者はすぐに来てくれないか。｣
その声に継母も姉も飛んで出た。
｢実はこのガラスの靴を落した者がいてな。その者を探すよう仰せつかっている。お前達、履いてみてくれないか。｣
アイツらにあの靴履ける訳ないじゃん。履けたらど根性バットのバットになってあげるわ。
｢ぐぐぎ・・・窮屈で・・・こんなもん履けるかぁっ!｣
ほらね♪ムリだった。
しょうがない、ここらで真打ちの出番かねぇ。
｢帰る前に私にも履かせてもらおうかしら。｣
｢はぁ？アンタに合う訳ないよ。諦めなーよ。｣
ムカつくなもー姉その2は。リーヨみたくなーよって言うんじゃないよ。絶対今度ゴルゴに狙撃してもらってやる。
｢おや、君は・・・？｣
｢正体はまだ秘密♪とにかく履かせてみ。｣


ピッタリ♪
｢どうよ？ピッタリだよ。｣
｢おおぅっ。ヤッパリ君はあのサンドリヨンだったか。見覚えがあるからまさかと思っていたよ。｣
｢バイラルさんもまだ真祖の番犬だね。｣
｢あぁ、未来永劫な。ケルブ王に不老不死と超速治癒回復の力を賜ってからは永久に真祖を護り仕えることができる。これはオレにとっては最高の名誉だ。｣
｢ハハハ♪ヤッパリね。｣
｢あの～、ガラスの靴の持ち主は王子の奥さんになるってフラグは立たないんですか？｣
姉その1が水差すように尋ねた。
｢残念だがそのフラグは立たん。あくまで見つけたら返すようにと仰せになられたのでな。｣
｢じゃ、私もうローゼンの家に戻るからさ、殿下と陛下によろしく言っといて。あと、いけ好かない連中だけどこの継母役のと姉役2人に就職口探しといて。日雇いの。｣
｢おいおい、太古じゃないんだから日雇いはないぞ。｣
｢じゃあさ、影山だっけ？あの悪党。アイツのとこに就職させて。コイツら。｣
私はバイラルさんの耳元でそう頼んでみた。
その後アイツらは影山の手下をしてるらしい。私は今は大魔女と学校の先生、真祖直属の特務部隊の隊長、芸能人といろいろしている。そう、私サンドリヨンの物語はまだまだってゆーか数百年はきっと終りそうにない。こんな楽しい物語はここからもっと楽しくなるんだから。
明日のサンドリヨン!
～完～