虹色Berryz

｢冒険するにも引き返すにもこの湖を渡んなきゃダメっぽいね。｣
イースターエッグ状のアクセから出た使い魔からルフが言ってきた。
確かにね。でもどうやって渡ればいいの？
｢ヨォヨォ嬢ちゃん。ここ渡りたきゃオイドンたちとレースして勝たんばとよ。｣
なんかガラ悪い明太子ドードー達が絡んできた。
レース？
｢ぼくらの舟と、どっちが早く向こう岸まで行けるかってことやな。｣
優男アヒルがそう言ってきた。
ちょっと待って、船なんてないんだけど。
｢これお前らの船。オンボロだが頑張れ｣
ニューヨーカー風のインコが船を出してきた。後ろに白い変な金属板に大砲みたいなのついてるオンボロ船だった。これで勝てって、ムリな注文だよ。でも、やるっきゃないよね。







パーパーパーパパラパーパーパーパパラパーパーパーラパパパララーン♪
どこからともなく聞こえて来るポールポジションでスタートする時の音楽、そして近くじゃBGMのつもりかエディ・マーフィーが天使のワッカつけてデイトナUSAのLet's Go Awayを歌っていた。そ、このポールポジションとデイトナが本節タイトルの元ネタだったりする。
かのファン・ヒューリック提督が使っていた正直じいさん号よりポンコツ感が否めない船だ。







パラリラパラリラ×999
けたたましいクラクションと共に走る3艘の船にどんどん離されていく。
あぁ、これたぶん負けたな。ウン。
｢ちるみ!月は出ているか!？｣
え？ルフ？サングラスつけて左目に傷っぽいペイントして、ジャミル・ニートのマネ？そのセリフとか。月はフツーに出てるけど。
｢月は出てるならカナ!ディーネ!急いでOLといっしょにOSを組み直して!｣
え？OS？OLはいないけど。てゆーか空にはバリカン持ったペリカン飛んでるし。てゆーかなんでOS？この船にOS積まなきゃいけない訳ってあるのかな？
ん？月から何か来て・・・ってこれスーパーマイクロウェーブ!？しかも金属板がX字に展開してる!？まさかこの船にはサテライトシステムが!？
｢ちるみぃ、驚くのはこれだけじゃないのだよ？｣
ペカー
ズウォォォォォッ
スーパーマイクロウェーブを受信しX字の金属板改めリフレクターは白銀に光る。
そしてスーパーマイクロウェーブ第2射が来る!