●机の「正」の字●
机④
ドキドキしていた。
心臓の鼓動が速い。
…と思った。
来島は、一通り、クラスを見渡した。
だが。
一人のところで、視線が止まった。
…笠川だ。
「…っ」
笠川は焦った。
なぜ見つめられているのか
全く見当がつかなかったからだ。
あわてる、ドキドキする、
このままどこかへ走りだしたかった。
しかし、
しばらくすると、
笠川のドキドキは、
冷汗にかわった。
来島の視線が、しごく、しごく冷たいものに
変わったのだ。
ギラリと、冷たく、
冷たく―――――…。
笠川は、気がついた。
この、髪の色!!
進学コースに金髪がいたら、
びっくりもするだろう。
しかし、来島は、
明らかな拒否を示したのだ。
笠川は、あのまま寝たふりをしていたかった。
そうすれば、泣くこともできたのに、と。
心臓の鼓動が速い。
…と思った。
来島は、一通り、クラスを見渡した。
だが。
一人のところで、視線が止まった。
…笠川だ。
「…っ」
笠川は焦った。
なぜ見つめられているのか
全く見当がつかなかったからだ。
あわてる、ドキドキする、
このままどこかへ走りだしたかった。
しかし、
しばらくすると、
笠川のドキドキは、
冷汗にかわった。
来島の視線が、しごく、しごく冷たいものに
変わったのだ。
ギラリと、冷たく、
冷たく―――――…。
笠川は、気がついた。
この、髪の色!!
進学コースに金髪がいたら、
びっくりもするだろう。
しかし、来島は、
明らかな拒否を示したのだ。
笠川は、あのまま寝たふりをしていたかった。
そうすれば、泣くこともできたのに、と。