戦国魂
「城厳・・・コヤツ等に城内を案内せい」
「殿!?何をおっしゃる!?」
城厳は驚きと戸惑いを隠せない表情をした。
「何故コヤツ等に城内を案内するのでございますか!?コヤツ等が敵だったら・・・」
「俺らは敵じゃないっての!!」
殿に怒鳴る城厳に來也は大きな声で叫ぶ。
「儂もな未来から来たのはまだ信じられん・・・だがコヤツ等の話を聞いたり見てたりすると敵には見えないのだよ」
「殿!!甘すぎです!!その甘さがいつ命取りになるやしや!!」
「黙れ城厳!!儂は決めたのじゃ。後は任せた・・・下がれ」
城厳はバツの悪そうな顔をし鈎柾に頭を下げて俺らに「来い」と言う。
俺らも頭を下げて部屋から出た。