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『ありがとうございます』

あたしは笑顔で言った。

「いい笑顔だ、そう、自分が本当に楽しい時や笑いたいって思う時に笑えばいい。今の渚の笑顔は素直だ」

そう言って、葉挫眞さんはあたしの頭を撫でた。

「良しっ!そろそろ帰るか。やっぱり冬に海は寒いな」

『ほんとだ…寒い』

あたしはくしゃみをした。

「大丈夫か?」

葉挫眞さんはそう言ってあたしを車に乗せ、はしらせた。

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