貴方と居た時間。
恐る恐る、メールの文章に目を通す。


『お疲れ様です。喧嘩しちゃったか〜。俺も高村さんくらいの年齢の時は、母親とよく喧嘩したもんだよ。時には酷い事も言った。でも親の言うことって、自分が大人になった時、不思議と理解できるものだよ。今はたくさん、親とぶつかり合ったらいいよ。決して無意味な事ではないと俺は思う。いつか高村さんの為になる。
俺に相談してくれてありがとな。嬉しいよ。』


知佳は啓太のメールを読み、モヤモヤが晴れていくのを感じていた。
単純と言われようが、啓太の言葉に知佳は安心感を感じていた。


知佳はすぐ啓太に返事を送った。


『返信ありがとうございます。店長にメールしてよかったです。やっぱ店長は大人だな〜。またモヤモヤした時はメールします。あ〜、店長と気晴らしにどこか行けたらいいのに。』


知佳は自然と大胆な事を打っていた。
送信してすぐに、知佳は恥ずかしさでまたもやメールを送ってしまったことに後悔した。


ベッドに寝転び、枕に顔を押し付け、携帯が鳴るのを待っていた。

数分後、携帯が鳴った。


知佳はドキドキしながらメールを読む。
< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop