貴方と居た時間。
五月八日。
午前七時三十五分。
駅のホームはサラリーマンや高校生で溢れている。
今日は学校の日。
知佳はゴールデン・ウィークのバイトを終え、またいつもの日常を迎えた。
電車に乗ると、身動きが取れないくらい満員だ。
サラリーマンに押し潰されそうになりながらの通学だ。
入学した当時は嬉しかった電車通学も、今では憂鬱でため息の連続だった。
約一時間半。
ようやく学校に着いた頃には、すでに疲れはてている。
「知佳ちゃん、おはよう。」
教室に入るとクラスで一番仲の良い、藤澤美樹(33)が手を振っている。
「おはよう、美樹ちゃん。」
美樹とは入学時からの友達だ。
歳は離れているものの、かなり気が合い、知佳にとって美樹との時間が一番楽しい。
「連休中はバイトだったの?」
美樹が言う。
「うん。全部バイトだった。稼いだなー私。」
知佳は朝御飯のパンをほおばりながら答える。
「そうだったんだ。知佳ちゃんってバイト好きだね〜。休みたくならないの?」
美樹にそう言われ、知佳は啓太の事を思い出す。
休みたくない理由は啓太に会いたいから。
午前七時三十五分。
駅のホームはサラリーマンや高校生で溢れている。
今日は学校の日。
知佳はゴールデン・ウィークのバイトを終え、またいつもの日常を迎えた。
電車に乗ると、身動きが取れないくらい満員だ。
サラリーマンに押し潰されそうになりながらの通学だ。
入学した当時は嬉しかった電車通学も、今では憂鬱でため息の連続だった。
約一時間半。
ようやく学校に着いた頃には、すでに疲れはてている。
「知佳ちゃん、おはよう。」
教室に入るとクラスで一番仲の良い、藤澤美樹(33)が手を振っている。
「おはよう、美樹ちゃん。」
美樹とは入学時からの友達だ。
歳は離れているものの、かなり気が合い、知佳にとって美樹との時間が一番楽しい。
「連休中はバイトだったの?」
美樹が言う。
「うん。全部バイトだった。稼いだなー私。」
知佳は朝御飯のパンをほおばりながら答える。
「そうだったんだ。知佳ちゃんってバイト好きだね〜。休みたくならないの?」
美樹にそう言われ、知佳は啓太の事を思い出す。
休みたくない理由は啓太に会いたいから。