君色



あの人は、一緒に歩く時いつも道路側で、私をかばってくれる。


あの人は、デートの時いつも私の喜びそうなプランを立てて、いつもとっておきのタイミングでプレゼントをくれる。


あの人は、私が今日はまだ一緒にいたいなって思ってて、でも言えない時、それに気付いて優しいキスで私を癒してくれる。


あの人は私がヒールを履いていることを心配していつも私をあまり歩かせない。


あの人は、エスカレータに乗る時いつも私より一つ下の段で、そっと私の腰に手を添え支えてくれる。


あの人は、私の食の好みを考慮していつも素敵なイタリアンや中華のお店に連れていってくれる。


あの人は、いつも私を理解してくれて、優しくしてくれて、どんな私も受け止めてくれた。


私達の間に喧嘩や言い争いなんて一回も起きない。


あの人は、いつだって幸せな時間を私にくれる。


あの人は


あの人は


あの人は






私のもう一人の 彼氏



.


< 11 / 43 >

この作品をシェア

pagetop