君色



「……ごめん……俺」


雅史が顔を上げる。


「けどさ、理香が悪いんだよ」


悲しい顔をした雅史。

心が痛くなった。

何を言われるかなんて分かっている。



そう、私が悪いんだ。

神様ごめんなさい。

雅史、ごめんなさい。



「理香が……可愛すぎて……」



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