Cruel children
真理恵は元々、国語が得意だった上、インターネットなどで、漢字を覚えた為、こういう文章を読むのは得意だった。
だが、やはり小学生。読むのは得意でも、若干途切れがあった。
「…まだ、続きがあるみたい。
此処から出るには、2つの方法があります。一つ目は、皆で協力して謎を解明するこ  と…そしてもう1つ………っ……他の23人を殺して、1人で帰る…健闘を祈っていま す……だって。」
『殺す』というキーワードに、皆顔が青ざめていった。
「…皆で謎を解明しようや。そんで、皆で帰ろう。卒業するんじゃろ。」
内藤 佳希が、皆に呼びかけた。
「うん…!よっちゃんの言うとおりじゃ。頑張ろうや。」
ニコッと笑いながら、船崎 百花は頷いた。
「そうと決まったら…部屋決めしよーや!!」
佳希は、明るい声で言った。
「ほら。この地図見てや。二階にウチ等の部屋があるみたいじゃ。じゃけど、24人分は
無いみたい。じゃけぇ…男女で一部屋!何があってもいいように♪」
佳希の言葉に、百花は固まった。無論、他の女子も。
だが、男子は随分とノリノリだった。男子と佳希とで、部屋割りが決まってしまった。

101号室 内藤 平糸
102号室 汐田 仲之
103号室 船崎 圓山
104号室 井垣 名島
105号室 木田 田邑 出張
106号室 白地 西崎
107号室 山崎 鷹田 水越
108号室 尾代 萩野 山根
109号室 永島 前(大牙)
110号室 前(友魅) 岡本 花瀬
 
という風に分けられた。
そして、夕飯の材料がある事を皆は確認した。夕飯の材料は、どんなものでも揃っていた。まずは、101・102号室の皆で夕食を作る。103・104号室の人は掃除。後の皆は謎解明。そして寝る前に、皆でロビーに集まって、調べた事を伝え合うという事になった。それぞれの部屋の人で、ご飯当番・掃除・謎解明は入れ替えでやる、という事も決まった。

「それじゃあ…各自部屋で解散。夕食作りと掃除は6時から。謎解明チームは休み。解散!」
真理恵と佳希が指示を出したら、皆それぞれの部屋に戻っていった。
今の時刻は午後4時。まだ時間がある。
この学校には、ゲームやお菓子などは、持って来ても良いという緩い規則があった。そして、皆私服。
 
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