ケータイ電話の都市伝説
緊張感が無いワケじゃない。

ただヤル気が無いだけなのだと言ったら、もっと怒られた。

…いや、マカは呆れていた。

マカは成績優秀者として、表彰されたこともある。

なので担任と両親は彼女から勉強を教われと言った。

マカからも教えてやるとは言われたものの、ヤル気が無いので、頼め無い。

何にも出来ずに、ただ時間を過ごしてばかりではいけないとは感じている。

しかしヤル気が全く無い。

なのでふてくされて、ケータイをガチャガチャいじっていたのだ。

しばらくして、友人からメールが届いた。

中学時代の友人で、高校は別になったので今は滅多に会わない。

そんな友人がくれたメールの内容を見て驚いた。

『ケータイの都市伝説、知ってる? そのサイト、見つけたんだ!』

メール内容はその文章と、一件のHPアドレス。

ミナは深呼吸して、アドレスを押した。





それから一ヶ月後。

ミナは変わった。

自ら勉強をするようになり積極的になった。

そのおかげか、成績は上がり、周囲の評判もよくなった。

マカに迫るほどの成績の上がり具合に、マカが難色を表した。

「ミナ、自分自身に何をした?」

ある昼休み。マカはいつになく厳しい顔をしていた。

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