ケータイ電話の都市伝説
「う…うん」
その帰り道、二人の間には沈黙しかなかった。
いつもならミナが話しかけて、マカが淡々と答える光景が繰り広げられるはずだったが…。
「ねぇ、マカ」
「何?」
「怒ってる?」
「何を?」
「…サイトのこと」
「別に。ミナがやりたかったことなら、黙ってやってても文句は言えまい」
「でも…怒っているように見える」
「気のせいだろ」
しかしどことなく暗雲が漂っているように見えるのは気のせいではないだろう。
マカが自覚しているのかどうか分からないが、結構ヤキモチをやく。
ミナが他の友達と仲良くしたり、マカに黙って何かするとかなり不機嫌になる。
「ねっねえ、マカが【解放】したいことって何?」
「ミナは?」
「あっあたしは…」
言い詰まっているミナを横目に、マカは黙々と歩く。
「…ああ、そうだ。ミナ、例のサイトの噂、最後まで知っているのか?」
「最後?」
「例のサイト、【解放】するものを制限しないらしいな。だから【解放】されたものは中毒症状が出るらしい。【解放】されたくてたまらなくなるらしい」
「中毒って…」
「症状としては、ずっとサイトを見てしまうらしい」
その帰り道、二人の間には沈黙しかなかった。
いつもならミナが話しかけて、マカが淡々と答える光景が繰り広げられるはずだったが…。
「ねぇ、マカ」
「何?」
「怒ってる?」
「何を?」
「…サイトのこと」
「別に。ミナがやりたかったことなら、黙ってやってても文句は言えまい」
「でも…怒っているように見える」
「気のせいだろ」
しかしどことなく暗雲が漂っているように見えるのは気のせいではないだろう。
マカが自覚しているのかどうか分からないが、結構ヤキモチをやく。
ミナが他の友達と仲良くしたり、マカに黙って何かするとかなり不機嫌になる。
「ねっねえ、マカが【解放】したいことって何?」
「ミナは?」
「あっあたしは…」
言い詰まっているミナを横目に、マカは黙々と歩く。
「…ああ、そうだ。ミナ、例のサイトの噂、最後まで知っているのか?」
「最後?」
「例のサイト、【解放】するものを制限しないらしいな。だから【解放】されたものは中毒症状が出るらしい。【解放】されたくてたまらなくなるらしい」
「中毒って…」
「症状としては、ずっとサイトを見てしまうらしい」