銀のメガネ
「あっ、ごめんなさい。」
棚の裏から一人の男子が
現れた。
「心理学の本、探していたら
つい、裏側に落として
しまったので・・・」
あたしは、涙目で
その男子を見た。
(っ!!? 福山!!!!)
同じ学年で、成績トップで
なによりがり勉で有名な、
福山佑。
「てめぇ・・・・」
先輩が福山を睨む。
「図書室という神聖な場所で
レイプはダメですよ?」
福山は涼しい顔でメガネを
拭きながらそう言った。
メガネを取った顔・・・
そのときあたしは
恋に落ちた。