もう一度
■第2章■~plume~
――――君は…

君は何も知らなくていいんだ。

ただ、そのまま―――――――。






ピピピピピ・・・

けたたましい音で
私は目が覚めた。

「・・・知らなくていいって何だろ・・・?」

夢の中で誰かにそう言われた。

知ってる声だった気がしたけど思い出せない。

ただ、覚えてるのは大きな白い翼と白い服。

―――天使?

起き上がると顔に涙のあとがあった。
(私・・・泣いてたんだ・・・)

普段は夢を見てもすぐ忘れてしまう。
でもこの夢はとても気になった。
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