モノクロ
「ねぇ、新入生代表が同じクラスってすごくない?」
横向きに座りながら話していたら、遥が窓際の席をチラリと見て言った。
「……そうだね」
視線を向けられた先にいたのは……琢磨。
新入生代表なんてアイツ……主席入学ってことじゃんか。
「しかもちょっとカッコイイし」
「……そう?」
琢磨がカッコ……イイか。
中学の時もモテてたもんね。
「ねぇ、真央って彼氏いるの?」
「いないよ」
「うそー」
彼氏……か。
高校生になったら出来るのかな?
恋愛してる自分なんて、今は想像できないや。
「席着けー」
ガラッと前のドアが開いて、黒いスーツを着た先生が入って来た。
「早く席着けー」
入って来た担任の先生らしき人物は、黒髪を後ろに流し、銀縁のメガネを掛けていた。
意外と若い先生だな。
中学校の時の担任は、定年間近のおじいちゃんに近いくらいの先生だったから、余計にそう感じるのかも。
特にそれ以上の興味もなかったから、なんとなく黒板を見ていたら、先生の自己紹介が始まった。
「今日からこのクラスの担任をすることに……」
先生はなぜかそこで一度言葉を詰まらせた。
どうしたのかと思って先生を見ると……目、合ってる?
横向きに座りながら話していたら、遥が窓際の席をチラリと見て言った。
「……そうだね」
視線を向けられた先にいたのは……琢磨。
新入生代表なんてアイツ……主席入学ってことじゃんか。
「しかもちょっとカッコイイし」
「……そう?」
琢磨がカッコ……イイか。
中学の時もモテてたもんね。
「ねぇ、真央って彼氏いるの?」
「いないよ」
「うそー」
彼氏……か。
高校生になったら出来るのかな?
恋愛してる自分なんて、今は想像できないや。
「席着けー」
ガラッと前のドアが開いて、黒いスーツを着た先生が入って来た。
「早く席着けー」
入って来た担任の先生らしき人物は、黒髪を後ろに流し、銀縁のメガネを掛けていた。
意外と若い先生だな。
中学校の時の担任は、定年間近のおじいちゃんに近いくらいの先生だったから、余計にそう感じるのかも。
特にそれ以上の興味もなかったから、なんとなく黒板を見ていたら、先生の自己紹介が始まった。
「今日からこのクラスの担任をすることに……」
先生はなぜかそこで一度言葉を詰まらせた。
どうしたのかと思って先生を見ると……目、合ってる?