「あの…
母とはどういった関係だったんですか?

私はもう10年程会っていないんですけどその理由もご存知なんですか?」



「えー知っていますよ」


「そうですか…」



「簡単に言うと私はあなたのお母様に夫をとられた女です」


「えっ?」

「お母様の借金、更に逃亡の理由はご存知なんですか?」


「知りません…」



「知らない?
お母様が逃亡したのは私の元夫が原因で逃亡したのですよ」



「えっ?」


「私の元夫の下で働いていたあなたの母親は私の元夫と恋に落ち
あなたのお父様と離婚した」


「離婚?」



「結婚誓った2人は私に離婚届を叩きつけた
私はそれにサインするしかなかった…

サインをした後

2人は結婚した」



「…。」

「あなたが生まれてすぐの話ですから覚えてなくて当然ですね…


あなたの旧姓は安藤美咲」


「安藤…」


「そして散々2人で遊びくらし幸せな生活を送っていたことでしょう


でも夫には会社を作った時からの借金があった

それの返済すら忘れてしまう程毎日2人でいた


そして部下の会社の金を横領…
一番信頼していた部下だったそうよ…

そしてその部下はライバル会社に極秘のネタをバラし

うちの会社は倒産」



「…。」


「今では離婚して良かったと思ってるわ…

こうして私は自分の好きな事をしながら会社をたちあげたの」
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