夜中

その日の夜

私はどうしても勇気に会いたかった
今日…どうしても会いたかった…


いつもの木の下まで走った

息切れしながら木の下に着くと勇気がいた


「そんなに急いでどうした?」

会いたかったけど話す事はなかった

「別に…
走りたかっただけ」


「わかる
そうゆう日あるよね

俺も今日は走ってきたし

今日はどうしても美咲に逢いたくて…

理由はないんだけど…」


「私も同じ
今日はどうしても勇気に逢いたくて

理由はないんだけど…」

2人で笑った


2人は話す事なく
ただ黙って目を閉じ川の音を聞いていた


それから何時間たっただろう

突然私の唇に何かが触れた


私はビックリして目をあけた


目の前には勇気がいた
< 15 / 24 >

この作品をシェア

pagetop