施設

着いてしまった

勇気の施設に



50過ぎの女性が私に話しかけてきた

「誰かに用事ですか?」


「あっすみません
ボーとしてました」

「ほほほ
面白い方ですね」


「すみません」

「さっきからあなた謝ってばっかりね」

「本当だぁ」

「私はここの施設の責任者です

三浦すずといいます」

「申し遅れました
私は飯田美咲です

実は勇気に用事がありまして」

すずさんの顔が明るくなった

「勇気のお友達?」

「友達というか…」

「彼女?」

「ち、違います」

「あらそうなの?」

「勇気はね
今ちょっと出掛けてるの」

「そうですか」


「よかったら少しお話しませんか?
勇気が帰って来るまで」
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