ロンドン バイ ナイト
ジョージ・サンダーソン2
ホワイトチャペルの続き? そんなまさか。
連続殺人だ。頭が重い。
ヤード(市警)に来る投書はほとんどが役に立たない法螺ばかり。
仕分けをする俺の身にもなって欲しいよ、全く。
君も気をつけて欲しい。
ちょっとこの事件は普通じゃない。
殺されているのは娼婦ばかりだが、だからといって娼婦じゃなければ安全と言うわけでもない。
何の恨みがあって、こんなにひどい殺し方をするのか。
彼の諮問(しもん)探偵が動くのも時間の問題じゃないか?
彼は今倫敦にいないようだが、そのうち連絡が行くに違いない。
いや、そうだと思いたいのかもな。
彼ならなんとかしてくれる、と。
そういえば、君が見たいと言っていたバベッジ氏の機関、博物館にあるらしい。
今度倫敦に来るときは連絡をくれ。案内しよう。
一八八八年 八月三十一日 ジョージ・サンダーソンの手紙より抜粋
連続殺人だ。頭が重い。
ヤード(市警)に来る投書はほとんどが役に立たない法螺ばかり。
仕分けをする俺の身にもなって欲しいよ、全く。
君も気をつけて欲しい。
ちょっとこの事件は普通じゃない。
殺されているのは娼婦ばかりだが、だからといって娼婦じゃなければ安全と言うわけでもない。
何の恨みがあって、こんなにひどい殺し方をするのか。
彼の諮問(しもん)探偵が動くのも時間の問題じゃないか?
彼は今倫敦にいないようだが、そのうち連絡が行くに違いない。
いや、そうだと思いたいのかもな。
彼ならなんとかしてくれる、と。
そういえば、君が見たいと言っていたバベッジ氏の機関、博物館にあるらしい。
今度倫敦に来るときは連絡をくれ。案内しよう。
一八八八年 八月三十一日 ジョージ・サンダーソンの手紙より抜粋