ロンドン バイ ナイト

ジル・アン・エドワーズ1

 狭い部屋。

 床には真っ赤な絨毯。

 床に置いてあるクッションをいくつか寄せて背中を預け、お酒で唇を湿らせる。

 あとは甘い甘い、砂糖菓子を傍らに談笑。

 大人が十人も入ったら窮屈に感じるんじゃないか、という程度の広さしかないけれど、私達ならば問題ない。

 寝そべって、クッションを抱きながら窓の外を見る子。

 小さな砂糖菓子を、噛み、二口で食べながら本を読みふける子。

 壁に寄りかかって眠ってしまっている子。

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