マイLOVEヒーロー
BATTLE1 ヒーロー参上!
♪私の宝物♪
…ジュージュー−−
古びたアパートの一室からハンバーグの焼ける匂いがする
時刻は夕方6時、夏を2か月ほど過ぎたこの季節は日が暗くなるのが早くなり、外の電柱に明かりが点きはじめた
私の名前は新田花穂(ニッタカホ)、年は23歳で息子銀星(ギンセイ)の為に毎晩夕食を作るのが日課だ
「よし、出来た!」
テーブルの上に作ったハンバーグを乗せて
テレビを見てる銀星に声を掛ける
「銀星〜、ご飯だよ。」
「はぁい!!」
ニッコリ笑顔を向けて私に駆け寄る息子を見てると
それだけで幸せになれるんだから
母親って単純だよね
「うわっ!!今日はギンの好きなチーズハンバーグだぁ!!」
「さっ!!冷めないうち食べようね。」
二人でダイニングテーブルに座って
「「いただきます♪♪」」
の掛け声でご飯を食べ初めると待ってましたと言わんばかりに銀星が今日の保育園での出来事をまくし立てて笑顔を見せてくれる
お友達の話しを聞きながら
「ほら、慌てないで食べな。」
銀星の頬に付いたご飯粒を取ってやる
そんな毎日が私の日常で幸せな一時なんだよね
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