マイLOVEヒーロー
「じゃあその直感を信じなよ。」
「う…ん…」
「恋なんて案外単純だったりするんじゃない?私だってさ、前のせいで男を信じられたくなったけど、今は幸せだよ。」
千夏は言葉を続けながらそっと左手を私に見せた
「勇気を出したから祐吉にプロポーズされたしね♪」
「えっ!!!」
千夏の左の薬指にはめられている光る指輪
「本当に!?やだっ何で言ってくれないの!!」
「だって昨日貰ったんだもん。」
そうだ!昨日は千夏と祐吉の付き合った記念日だ
そっか祐吉君頑張ったんだね…
「おめでとう…千夏…」
ずっと支えてくれた私の大切な友達
自分の事みたいに嬉しくて
目頭が熱くなる
「やだ、泣かないでよっ」
照れてるのか千夏の頬はほんのり紅く染まってる
「だってぇ…嬉しいんだもん…」
「花穂ありがとね。」
笑いながら私の頭を優しく撫でる
おめでとう
幸せになってね
「花穂、私も頑張ったよ。だから次は花穂が頑張る番だよ。
失敗したら一緒に泣いてあげるから、アンタは一人じゃないよ。
だから頑張れ!!」