マイLOVEヒーロー

「あ、あのね。」


20分休憩なんてあっという間に過ぎていくから

私は早く用件を言おうと口を開いた


「その…次の休み…%×★※」


『えっ?何??』


次の休みに逢いたい


それだけ言えばいいのに最後が恥ずかしくて

ゴニョゴニョとしてしまう


「だから、ね、、」


『よく分からないけど、平気だから言ってみて?』


しどろもどろになる私に

桜汰君の優しい声が電話口から聞こえてくる


優しく促すその声に押されて


「今度の休みに逢いたいの…」


って勇気を出して言葉にした



『………』


私は言ったのに桜汰君からの返事はない


あっ…どぉしよぉ……


千夏やっぱり駄目かも…


『もちろん!!てか花穂ちゃんから誘ってくれるの初めてだよね!!すげぇ嬉しい!♪』


一瞬駄目だって思った私に

大喜びする桜汰君の声が聞こえてくる


『次の休みは来週の火曜日♪しかも2連休。てか12月23日じゃん♪少し早いクリスマスしよ!!銀星と3人で!』


「あ…あのね、その日銀星居ないの…」


『えっ??何で??』


私の答えに桜汰君は不思議そうな声を出した



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