マイLOVEヒーロー
「俺は茜と付き合うつもりはないから。」
「何で!!こんなに好きなのに!!」
好き??
俺の周りってこんな奴ばっかりだな
好きって気持ちがあれば何をしてもいいと思ってる
あの人と一緒だ…
「俺は今日大切な用事があったんだ。それなのにお前は嘘で俺を引き止めた…
乗らなくちゃいけない電車にも乗り遅れて、しかも一度だけじゃなくて今度は財布?
そんな奴好きになれるか。」
「だって……」
言葉を詰まらせて悔しそうな顔をする茜を置いて
部屋を出ようとすると
「待って、桜汰!!」
茜に抱き着かれた
「桜汰、この間を電話掛けてきた人が好きなの?」
何言ってんだコイツ?
「お前にそれ関係あるの?」
「もしそぉなら、社長に言う」
社長?
「困るでしょ?社長は桜汰の…」
バン!!
「キャッ!!」
気付いたら茜を突き飛ばしていた
「何か勘違いしてないか?俺が誰かを好きになるなんて有り得ないの、お前は良く知ってる筈だぞ。」
「桜汰…」
咄嗟に嘘をついていた