マイLOVEヒーロー
BATTLE4 君と俺と僕の日々
♪君の全てを♪
何も食べてないのに
腹も減らない……
それよりもやっと君が
花穂ちゃんが俺の気持ちに答えてくれたことが嬉しくて
寒空のなか何度もキスをした
そしてそのまま
彼女の腕を掴んで
さっき買ったばかりの自転車の荷台に乗せた
「どこ行くの?」
「俺ん家。」
「えっ!桜汰君の家!!」
自転車を走らせてる俺の背中からチョコンと顔を出して叫ぶ
その仕草が面白くて口元が緩くなる
「だめ??」
って聞いてみた
そしたら顔を赤くして
『行ってみたい…』って小声で答える
本当はたくさん考えてたんだ
クリスマス前だしイタリアン食べて
夜景を見に行くとか
だけど君の全てを今日俺のものにしたい
その願望が強くて
頭の中で描いていたビジョンが全部吹っ飛んだ
本当なら我慢しなきゃいけない
もっと時間を掛けてからなのかもしれない
けど
好きすぎて
抑えられないんだ
−キキッ…
駅から俺の家までは近くて
すぐに着いた
花穂ちゃんに玄関前で待っててもらい
アパートの駐輪場に自転車を止めた