マイLOVEヒーロー

「ママ??」


泣いてる私に気づいて銀星が顔を覗き込んでくる


「ごめん、ママ感動しちゃって。銀星、桜汰君カッコイイね。」


「うん!!」


今日タンケンジャーは終わる


だけど


私と桜汰君、そして銀星は


今日からまたスタートだよね



桜汰君に仕事が増えて人気が出ていく事が不安だった


いつか


もっと綺麗な人が桜汰君の側に現れるかもしれない



私より素敵な人なんて芸能界には山のようにいるもんね


きっと心配で


不安で


胸が押し潰されそうになる事が何度もあるよね



だけど


もし不安になったら今日の日を思いだそう


私達のスタートはタンケンジャーだったことを




今日この目に焼き付いてる桜汰君が



私を裏切るはずがないって


信じて頑張ろう




舞台が終わりみんなに手を振る彼を見ながら


これから何があっても桜汰君を信じて



前に進もうと誓った



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