マイLOVEヒーロー

ルームキーを受け取り


コテージへと歩いていくその途中


真っ白なチャペルが見えた



「桜汰君、見て、教会があるよ」




「本当だ、ちょうど式やってるみたいだな?」



鐘の音色と共に


白いウエディングドレスを見にまとった花嫁さんが
幸せな笑顔を見せてる



「ウエディングドレス着たい?」



幸せそうな新郎、新婦を見つめる私に


桜汰君が顔を近付けて囁いた


「えっ、、あの、、」


着たいか着たくないかで言えば
着たいけど、




そんな事言ったら重いよね……



「まだ、、、」


−チュッ!!!


「桜ッ////」



『まだ平気』って答えようとした私の頬に、不意打ちみたく


急に唇を押し付けてきた



「近い将来、必ず式しような♪」


「えっ///」


「何が、えっ、なんだよ〜そのつもりで一緒に居るのは俺だけ?」

目を伏せて寂しく笑う


「違っ!!!」


「じゃあ着たい??」


「う、、うん…着たい……よ」


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