マイLOVEヒーロー
桜汰君に抱きしめられているときは
必ず目を閉じる
目を閉じると
……トクン、トクン、、、
て
はっきり聞こえる鼓動のリズムが
私は貴方の腕の中にいるんだって確信させてくれるから
「じゃあ、俺は毎日花穂ちゃんを抱きしめるよ……」
「桜汰君、、」
「だから花穂ちゃんも不安に思うことがあるなら、口にだして欲しい……俺は必ず、それを、不安を安心に変えるから。」
泣いちゃいそうだった
でも我慢した
だって
こんなに綺麗な海と夕日に
涙は似合わないと思ったから
「ありがとう、桜汰君…」
きつく抱きしめられている腕の間から顔を出して
真っ赤な目をしたまま、上目遣いで笑った
抱きしめてられたまま
一瞬だけ桜汰君の唇が私の唇に触れた
物足りない感覚が私の全身を熱くさせる
だけど桜汰君は知ってか知らないでか
おでことおでこをピタッとくっ付けて
「続きは、子供が寝た後で…ネッ♪」
て可愛く囁いた
顔が赤くなって
全身がさらに熱くなったけど
沖縄に来ているせいなのか
いつもは言わないのに
「うん、、待ってます、、//」
て消え入りそうな声で返事をした