マイLOVEヒーロー

「ねぇ、花穂ちゃん、銀星連れてバナナボート行ってきてもいい?」


海の中でイルカの形の大きな浮輪に乗って、プカプカ浮かんでたら


向こうを颯爽と走るバナナボートを指した


「バナナボート??」


銀星がなんの事か分からない様子で首をチョンと傾げる


「バナナボートってね、あそこに走ってるやつ。結構早いけど平気かな??」


「3歳が乗れるかどうか聞いてくるか、、、」



桜汰君だけ海から出て、走って受付に行ってくれた


海の中で桜汰君を待ってたら、


「花穂ちゃーん、銀星−!!乗れるってよ〜♪♪」



砂浜で手を振りながら呼ばれた


「銀星、バナナボート平気だって。乗りたい??」


「うん、のりたい!!」


「分かったー!!今行くね♪♪」


浮輪を押しながら砂浜に戻ると



「はい、これよろしく♪」


ビデオカメラを手の平にポンと置かれた


「銀星と俺、撮ってね?」


「うん、分かった。」


笑顔で二人を送り出して、ビデオの準備をした


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