マイLOVEヒーロー
……

…………


荘和の店で、帰り際に鳴った携帯



「もしもし、哲也さん?」



明るい声で出た



『桜汰、今すぐ女のとこ帰れ!?』


「えっ……」


哲也さんの言葉に身体が硬直する


『愛俚沙にバレたぞ………』


愛俚沙、、、


『今、お前の女のとこ向かってる!!だから早く行けッ』


「哲也さん、なんでッ!!」


俺は花穂ちゃんとの事、誰にも言ってなかった



それなのに、なんで、、



『バーカ、お前と何年仕事してると思ってる?
バレバレなんだよ、、さっき愛俚沙に呼ばれてかなり責められてよ。灰皿わ飛ぶわ、でッ…俺はクビだと。』


哲也さんがクビ………



『気にすんな、俺は社長は好きだけど、愛俚沙は大嫌いだしな、、』


哲也さんが愛俚沙にどれだけ責められたか


それを思うと辛くて仕方なかった



『とにかく、早く行け。分かったな?』


「はい………哲也さん、、」


『あん??』


「すいませんでした、、」


電話口で頭を下げた





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