マイLOVEヒーロー
銀星を挟んで並んで歩く
「うち、すぐそこのアパートなの」
「偶然だな、俺の住んでるアパートもこの近くだよ。」
まさか同じ地域に住んでるなんて
さっき、、
旦那の事を聞かれた時の微妙な空気は今は全然なくて
きっとあれ以上聞かないで居てくれたからだよね
空には満点の星が広がってる
綺麗な夜空を見上げながら考えた
男の人とこんな風に話しをするなんて何年振りだろう?
こんなに笑ったのも、、
変なのッ…
もぉ会うこともないのに
銀星じゃないけど、残念がってる私がいた
「ここだよ、ありがとう、、」
丸源からアパートまでは本当に近くて、
すぐにお別れになってしまった………
「銀星、ありがとうは?」
「はい…ありがとう…」
寂しそうだな
でもこればっかりは、、ね…
でも私も
ちょっと淋しいかも、、
名残惜しい気持ちを隠して
「じゃあ、ありがとうございました!これからもテレビで応援してます。」
って笑顔を作る
今日の事はいい思い出になるよね、、
銀星の手を取り、桜汰君へ手を振って、背中を向けた
「あのさ!!」
そのままアパートの階段を昇ろうした私達を
彼は背中越しに呼び止めた