マイLOVEヒーロー
その年の冬
父親が一人の女の人を連れて来た
「今日から、お前のために家政婦さんを雇ったよ。」
父が俺のために雇った女
「初めまして、大野愛俚沙です。」
それが愛俚沙だった………
「あっ………」
「フフッ……可愛い♪」
愛俚沙はまだ若く、短大を卒業したばかりだと言っていた
綺麗な薄茶色の瞳
ウェーブの掛かった艶やかな髪
笑うと垂れ目になる
綺麗なのに、どこか可愛らしい
そんな彼女に
子供ながらに胸がドキドキしたのを覚えてる
「お父さんプロダクションが大切な時期でな、海外なんかも行かないと行けないんだ。
だからお父さんの代わりに、大野君が桜汰の面倒を見てくれるからな、ちゃんと言うこと聞くんだぞ?」
「うん、分かった。」
「よし、いい子だ………」
そぉ言って
いつもと同じように
頭を撫でた、、、
「じゃあ、大野君、僕はまた仕事に行くから……」
「はい、いってらっしゃいませ♪」
「行ってらっしゃい……」
父は仕事に出掛けた