マイLOVEヒーロー
その頃から、
俺は愛俚沙との関係を切りたくなり始めた
好きという気持ちに騙されて、眠っていた罪悪感が芽生えはじめる
父の愛してる人を抱く
遅いかもしれないけど
ようやく自分の犯した罪に気付いた
「愛俚沙………俺、、もぉ愛俚沙とはしたくない……」
愛俚沙に打ち明けた
大丈夫、きっと分かってくれる
信じてた
少なくとも愛俚沙にだって罪悪感がある
それを信じていた
「嫌よ♪♪」
「愛俚沙ッ…………」
それなのに彼女は、俺の気持ちを笑って受け流す
「愛俚沙は辛くないのか!!お父さんを、、親父を騙して……」
取り乱す俺に反して、ケタケタと笑いながら手を目の前に持っていって、ヒラヒラと振る
「全然??」
初めて見る彼女の残忍な姿
俺の好きだった優しい愛俚沙は
どこにもいなかった
「ねぇ桜汰?私がなんでお父様と結婚したか分かる?」
俺の部屋にベットに座って髪を掻き上げた
「それは………」
正直分からなかった、俺を好きだと言っていた彼女が、父と結婚した理由、、、
「私の母親、お父様の愛人だったの。」
「えっ…………」
考えてもいない言葉に絶句した