マイLOVEヒーロー

「フフッ、、驚いた?でも本当よ……。」


彼女の瞳は遠くを見ていた




「愛人て言ってもね、桜汰のママが死んでから付き合ってたんだけど、、、、」



彼女はぼんやりとした瞳で語りだした







『母はお父様を愛してた。でもお父様は桜汰のママが忘れられなかった、、、それが原因で結局捨てられたの。

母はね、最期までお父様を愛しながら死んだ。
馬鹿な女よね…………所詮は愛人、何の意味も持たないのに

それから10年経って、何にも知らない桜汰のお父様はキャバクラで働く私の前に現れた。

きっと、これは運命。
母が愛した人を今度は私が夢中にさせてみたい…
愛人なんかじゃなくて、セレブの本妻になりたい………
願望が内から溢れ出した。


家政婦になって、桜汰をかいがいしく世話する私をお父様は信頼して、愛してくれた。

男はね、綺麗な身体に、綺麗な心、そして夜の上手さに夢中になる。
フフッ…若い私の身体に夢中になるお父様、、快感だったわ♪


私は、貴方のママにも母親にも勝ったの♪

でもね、、私が夢中になった本当のものは違った……』



遠くを見ていた瞳は俺を捕らえた



「桜汰…………私のものにしたくなった♪
Office大和も手に入って、母が欲しいものは総て私へと流れた

お金、地位、本妻……全部。

だけど、、どんどん綺麗に成長してく桜汰が欲しくて仕方なくなった………」



『だからあの日、わざとお父様とのセックスをアナタに見せたの♪』



彼女は微笑んだ









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