マイLOVEヒーロー

あれから10年近くたつ



だけど俺は



愛俚沙の操り人形のまま



………


…………


……………



雨が降る中、黒い高級車は道路を走る


「桜汰♪♪」


後ろの席に桜汰と座り、身体を密着させて


愛俚沙は満足そうに笑ってた



桜汰は黙ったまま、雨の降る外の景色を眺めていた


「今日は久しぶりの、二人きりの夜♪何が食べたい?」


「なにも、いらない、、」


愛俚沙を見ようとはしない


「、、、、ねぇ?まだ怒ってるの。」


「…………………」


口を固く閉じる桜汰に少しづつ苛立ちを覚える



「いい加減にして!!あんな女のどこがいいの!?子供だッ…」


−バンッ!!!

「花穂ちゃんを馬鹿にすんな!」


桜汰は車のドアを激しく叩き、声を荒げた



俺は、、、、



3人でいた時間がすごく幸せだったんだ






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