マイLOVEヒーロー
「ねぇ、平気?ちゃんとご飯食べてるの?」
仕事の休み時間、千夏が心配してくれる
「うん…………」
力無く笑うしか出来ない
それでも、仕事をしているだけで
少しだけ気分が落ち着く
だって何もしないで居たら、
涙が溢れて、ずっと泣いてしまうから、、、、
「銀星は…………」
千夏に尋ねられた
「う……ん、まだ小さいから分かってないみたいだけど、変だなって思ってる。
だけど………桜汰君が帰ってこなくて、、」
毎晩、
『オウタ、かえってくるよね、、』
って、聞いてくる
曖昧に頷くと、悲しそうな顔をするんだ
「そっか、、、、」
千夏はけして『大丈夫』とか『きっと帰る』なんて言わない
それが、相手を傷つける事があることを知っているから
だけどね、
同じように……
同じ目線で一生懸命答えをだそうとしてくれる
「あのね、、千夏………」
「ん??」
視線だけを真っ直ぐに向けてくれる千夏
私は静かに話し出した