マイLOVEヒーロー
「ありがとう………」
堪えていた涙たちが急きを切ったように溢れ出す、、
「銀星の前では泣けないもんね、、今たくさん泣けばいいよ…」
「ウッ………ヒック、ごめッ………」
友達は偉大だ、、
親でも恋人でもないのに
一緒にいた時間や相手を思う心が
何よりも近い存在へとなっていく
私達が一緒に過ごした時間は何よりも濃いものだよね、、
泣きじゃくる私を
何も言わないで
手を握りしめてくれている千夏
その手の温もりが、
自分は一人じゃないと、語ってくれているみたいで
真っ暗だった私の気持ちに
小さな明かりを燈してくれた
ありがとう、、千夏………
ありがとう…………
…トントン、、
休憩室のドアを静かにノックする音がした
「はい………」
千夏が答える
私は急いで涙を拭いた
「千夏?俺だけど、入っていい??」
外から聞こえてきたのは、祐吉君の声だった……