マイLOVEヒーロー

「あ………の……」


先生の言葉が理解できなくて


首を傾げる



「あっそっか、知らないんだね。妊娠してますよ、2か月に入ったところです。」



え……………



思考回路が止まる



「花穂…………」


「ママ、、、?」



千夏と銀星が同時に声を掛けてきた



妊……娠…………






私が…………




「今日はもぉ、帰っていいですがくれぐれも無理はしないように。早めに産婦人科を受診してくださいね。」



「はい…………」



動揺しながらも、返事だけはすると


先生は黙って部屋を後にした




静まり返る病室





「花、、、穂、、、」


千夏がベットに腰掛けて、顔を覗き込んだ



「赤………ちゃん……」


「うん、赤ちゃん……」




それは



「桜汰君と私の…………」



「そぉだよ、桜汰君の赤ちゃんだよ………」


桜汰君の子供………



「ママ……なんでないてるの……」



気付いたら



泣いていた






< 233 / 303 >

この作品をシェア

pagetop