マイLOVEヒーロー
5分ほどでアパートに着いた荘和は
急いで階段を駆け上がり
…バタン!!!
ドアを開けて、中に飛び込んだ
「銀………!!」
「ウェーン………ソウ兄ッ!!」
荘和の胸に飛び込んで、泣きじゃくる銀星を抱き上げる
「愛俚沙か!?」
荘和の問いに銀星はコクンと頷いた
「ママ、、タスケテって……ヒック、ぼくコワクて………」
「あぁ……分かってる、、」
口では安心させたくて、言葉にするが
愛俚沙が何を考えて
花穂ちゃんをどこに連れていったのか
まったく分からない
「ソウ兄、オウタにあわせて……」
「えっ………銀……」
「ママ、あかちゃんがいるの。」
「あかっ………」
花穂は荘和に心配掛けたくなくて
自分のお腹の中に桜汰との子供がいることを黙っていた
荘和は愕然としながらも
愛俚沙が何をしようとしてるのか分かって
焦った
「オウタにつたえたいの、ママのこと……そしたらきっと、たすけてくれるから!!」
銀星……
小さな身体でお前も戦ってるんだな
ママやあかちゃんのために
桜汰ッ………
お前このままでいいのかよ!
「分かった、桜汰に会わせてやる。絶対に………」
荘和は銀星を抱き抱えて
車に飛び乗った