マイLOVEヒーロー

カーテンを開けて、辺りを見渡す



「銀星ッ………荘和!!」




広い庭の真ん中で


荘和が銀星を肩車して、俺の名前を叫んでいた



なん、、で、、


…ガラッ!!

「銀星!!」



窓を開けて、銀星を呼ぶ

俺の声に答えるように、銀星の視線が俺の部屋へと移った



「オウタ!!!」


さっきまで、不安に包まれた顔が一瞬で笑顔に変わる



「オウタ、きいて!!ママがッ、、」



花穂ちゃん、、、、



「花穂ちゃんがどうしッ……」


『お前達、何してる!?』


「おい、離せよ!!」




外のざわめきに隣の事務所から、警備員が出てきて荘和の肩を強く掴み、それに反応するように荘和が怒鳴った



「銀坊!!早く言え!!」



「オウタあのね、ママ、あかちゃ…………」



『コラ!!早く出て行きなさい!』



警備員二人を、荘和が押さえ付ける



「行け、銀、早く!!」


銀星が俺の部屋目掛けて走り出した



「銀ッ………」


「ママ、あかちゃんがいるの!!」


「えっ、、、、、」





走りながら銀星が叫んだ言葉に驚いた






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