マイLOVEヒーロー
BATTLE6 マイLOVEヒーロー
♪姫の奪還♪
車をひたすら走らせる
「どこに行ったか分かるのか?」
荘和が運転しながら声を掛けてきた
「あぁ……愛俚沙が何人か堕胎の処置をさせた産婦人科だと思う…………」
今まで、愛俚沙のお気に入りと恋人になって
出来てしまった命を、消されてしまった女の子達を
何人も見てきた
愛俚沙は手術をする時、口止めも含めて、信用できる医者を決めていた
だから、きっと今もあそこにいる
あの
産婦人科に………
「ママ………だいじょうぶかな、、」
俺の隣で、小さな手を微かに震わせて心配している
「大丈夫、ママは無事だよ…」
震える手を握りしめて、銀星の頭を胸へ引き寄せた
絶対に、間に合う
愛俚沙の思い通りにはさせない
「荘和、急げるか?」
「おぅ、任せとけ!」
荘和はアクセルを踏み込んだ
車は、スピードを一気に上げて
走り続けた