マイLOVEヒーロー
『ユックン、千夏ね、
ユックンの事大好きなの♪でもね今日は花穂の家で大切な用事があるから
終わったらすぐに行くからお家で千夏の大好きなカルボナーラ作って待ってて?
そのかわり、行ったらたぁくさん可愛がってあげるから?
ねっ!!お願い?』
「、、、って言ったの♪」
絶句した、、千夏…すごいね
関心してる私に悪びれる様子もなく
「あっ後これも言った…」
『だけど千夏が可愛がるだけじゃなくて、ユックンもいっぱぁい千夏の事可愛がってね(ハート)』
甘ったるい猫撫で声で実演して見せる千夏
「ハハッ…やっぱり千夏は千夏様だね。」
小悪魔ぶりを遺憾無く発揮する千夏は本当にたくましいよ
祐吉君は一生千夏の手の平の上でコロコロされるんだろうな…
二人の微笑ましい?光景を見た私は仕事に戻った
だけど、気持ちは複雑なままでさっきの電話を思い出す、、
私はいったいどうしたいんだろう………
−−−
−−−−−
「「お疲れさまでした!!」」
仕事が終わって、ロッカーで着替えを済ませる
いったん家に帰ると言う千夏と別れて保育園へ向かう
「銀星帰ろう!!」
「うん!!おかえりママ」
手を繋いで今日も幸せな気分で家路につく
うん…
これが本来の姿だよね
ここ数日の不思議な経験はいつか思い出になるはず
そんな風に思いながらアパートのすぐ近くまで来ると
「あっ!!!」
銀星がいきなり大声を出した
「どうしたの??」
「レッドがいる!!」
えっ………
私の手を振りほどき銀星が走り出してしまった
嘘…なんで…
銀星が走って行く方へと視線を向ける
そこには、、
本当に桜汰君がいた……