マイLOVEヒーロー

「こうゆう仕事してるとさ、
プライベートとか関係なしに子供が話し掛けて来るんだよね。」


「うん…」

彼の言葉に黙って耳を傾ける


「でも親も止めるわけでもなく見てるだけで、、、
だけど花穂ちゃん、あの時俺を気遣ってくれただろう?

それが凄げぇ嬉しくてさ、、、何だか新鮮で…もっと知りたいって思ったんだよ。」



桜汰君は、、
私の取ったほんの些細な行動をちゃんと見ていたんだ



彼の言葉の一つ一つが…胸に響く



「花穂ちゃんが何で俺を避けるのかは分かんないけど、でもさ、
少なくとも花穂ちゃんだって俺の事知りたいって思ってる気がするんだけど、、違う?」



彼から、、、、

桜汰君から目が離せない




知りたいか知りたくないかって言われたら



、、、知りたい




私だって同じだ


芸能人て、どこか冷たいイメージで怖かった


だけど桜汰君の笑顔はとても魅力的で


見ているだけで暖かくて



こんなに誰かに興味を示したのは


瑛二が居なくなってから初めてだった






瑛二、、、



ずっと瑛二が好き


だからこれ以上桜汰君が私の心に入って来るのが怖い、、



それも本音で……




< 29 / 303 >

この作品をシェア

pagetop