マイLOVEヒーロー
これは、どうしたらいいの‥
千夏や荘和君は子供達と会場に入っちゃったし、、
私一人じゃ対処出来ないよ!!
「あ‥‥あの‥‥‥」
「はい、すいません、そこまでで♪」
えっ‥‥‥
パニクる私の頭上で声がする
「すいません、取材慣れしてないんで、このくらいで勘弁してください♪」
「お‥‥‥桜汰君!!」
気付けば、長い髪を後ろに流して茶色のスーツを着た桜汰君が、私を庇うように後ろからお腹をギュッと抱きしめた状態で立っていた
『木村さん、奥さま大変お綺麗な方ですね!?』
「えぇ‥ありがとうございます♪」
『こんなにお綺麗なら外に出したくないですよねぇ−−!』
「ハハッ、僕‥嫉妬深いので♪」
さりげなく肩を抱き、記者のフラッシュから遠ざけるように私を奥に移動させて歩きだした
レットカーペットを歩く間、記者からの質問に笑顔で答えては、余裕で手を振ってサービスする
『奥さんに一言お願いします!』
会場に入る直前の記者からの質問
桜汰君は私から肩を離して、向かい合わせに立たせた
「あっ‥‥‥」
そのまま方膝を就いて、私の手を取り
「愛してる、凄く綺麗だよ‥」
「//////」
手のこうにキスをした
‥パシャパシャ!!
‥パシャパシャ!!
一気にたかれるフラッシュの嵐
そのまま何食わぬ顔で立ち上がり、私と桜汰君は会場に入った