マイLOVEヒーロー

だけど…


シングルマザーの恋愛はそんなに簡単にはいかないのも現実でしょ



私の選択が銀星の人生を左右するんだよ



安易に認められないよ


それに私には桜汰君が何を考えてるのか分からない


普通に考えて、もっと他にいるでしょ?



遊ばれてるかもしれないし


何よりも、、


簡単に私や銀星の中に入ってくる彼が怖くて仕方なかった




それなのに彼の笑顔や仕草


銀星をそっと抱き寄せる優しさから目を逸らせないんだ



私の心は矛盾だらけで



不安定



「こんな気持ち、、瑛二への裏切りだよね…」



ポツリの呟いた


「花穂……」



私をたくさん愛してくれた瑛二



本当なら今だって仲良く暮らしてた筈なのに



このまま他の誰かを好きになって


瑛二を忘れるの??



そんなの嫌だよ



テーブルの上へ腕を置いて顔を隠す私に



そっと千夏の手が触れた




「ごめん…花穂言い過ぎた。」



「違う千夏は悪くないよ…」



顔を隠したまま首を横に何度も振る




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