マイLOVEヒーロー
少しだけ不満顔
だけど、レッドに会えなくなるのが余程嫌とみえて
約束してくれた
こんな時銀星の素直さには助けられる
生まれた時からあまり手の掛からない子だった
一人遊びが上手で、
人見知りもあんまりなくて
保育園にもすぐ慣れてくれた
銀星が笑顔で保育園に通ってくれてる事が
働かなくちゃ生きていけない私には救いで
安心できたんだ
少し歩くとすぐに待ち合わせの公園に着いた
時間はまだ17時半か…
「ママ、あそんでいい?」
「うん。いいよ。」
承諾を得ると一目散に滑り台へ走っていってしまった
元気だなぁ…
遠くで走り回る銀星を見ると
大きくなったことを実感して嬉しい
あんなに小さかったのに…
銀星が1歳の時から保育園に預けて
今の仕事に準社員として戻った
働くまでの間は、
瑛二が二人の結婚式の為に残してくれたお金と
自分の貯めた貯金で生活してた
私には親が居ない
育ての親の祖父母も私が19歳の時に亡くなった……
だから本当に銀星を一人で育てなくちゃいけなくて
贅沢なんて出来なかった