マイLOVEヒーロー
「えっ??何で??」
去年までそんな事言わなかったのに、、
下を向く銀星の顔をじっと見つめて、返事を待った
今にも泣いちゃうんじゃないかって思うくらい
辛そうな顔してる
「だって…ヒデ君がママがくるなんてへんって…」
銀星……
悔しい気持ちを隠そうと話すけど、
目には零れそうな涙の粒が溜まってる
いつか言われる日が来るんじゃないかって思ってた
でもいざ現実に起きてしまうとやっぱりショックで
私は銀星の小さい体をキツク抱きしめた
「ねぇママ、ボクにはなんでパパいないの?」
「銀星にパパが居ないわけじゃないんだよ、、ただパパはお星様になっちゃったから、会うことは出来ないんだよ…」
銀星が少しでも理解出来るように
ゆっくりと落ち着いて一つ一つ言葉にした
「それに父親参観だってママが行く子は居るよ。
そんなのちっとも変じゃないよ。ほらッ、カイト君だってママが…」
「カイト君にはおじいちゃんがいるもん!!銀星ちにはおじいちゃんもいない!!
ママしかいない!!」
こんなに必死になって怒る銀星は初めてだった
目に涙をたくさん浮かべながら
「ボクもおじいちゃんやパパがいい!!」
私に懇願する銀星に
何て言葉を掛けていいか分からなくなる、、
だけど何か言わなくちゃと思って
「銀星…」
って口を開きかけたのと同じタイミングで
「花穂ちゃん?銀星?」
って声を掛けられた