マイLOVEヒーロー
「桜汰君………」
気付けば夕方18時だったみたいで
桜汰君は銀星と私の後ろに立って
不思議そうに様子を伺ってた
「何、どした?」
穏やかな低い声が誰も居ない公園に響く
「あっ…何でも…」
『ない』って言葉にしようとしたのに
「レッド!!レッドがきてよ!!」
って銀星が叫んだ
「銀星!!」
慌てて止めようとしたけど
「ちちおやしゃんかん!!」
「父親参観??」
「うん、レッドがきてよ!!」
銀星の無理なお願いに目を丸くしてる桜汰君
私は銀星を掴んで自分の方に向かせた
「銀星、それはダメ!!」
強い口調で叱る
「なんで!!なんでダメなの!」
「あのねレッドは銀星のパパじゃないの!!それに銀星のパパはお星様にって…」
「あえないパパなんていらない!!あえないパパなんてキライだ!!」
銀星の言葉に私は頭が真っ白になって
気付いたら
−−パシッ!!
銀星の頬を叩いてた