マイLOVEヒーロー
あっ…
私……
自分のした事に気付いて銀星に駆け寄った
「銀星ごめん…ママ…」
銀星の目から大粒の涙がポタポタ落ちて、地面に後を残する
叩いてしまった頬を触れようとした
だけど
「ママなんかキライだ!!!」
「銀っ!!」
銀星は公園の茂みに向かって走って行ってしまった
「待って!!銀星!!」
叫んですぐに追いかけようとしたけど
グッと桜汰君に腕を掴まれた
「花穂ちゃん!!落ち着けって!!」
「桜汰君……」
「俺が行くよ。今花穂ちゃんが行くよりずっといい。」
優しく諭すその声に、少しだけ落ち着きを取り戻す
「でも銀星は私の息子なの、私がきちんと話さなくちゃ!」
私がちゃんとしなくちゃ…
「花穂ちゃんの気持ち分かるよ?でも一人で抱え込まないほうがいい、時には誰かに頼らなくちゃ!!」
言葉にしたあと
私の顔をそっと包み込んだ
「例えば、今目の前に居る俺とかね、、」
「桜…汰君。」
「大丈夫!銀星ちゃんと連れて来てやるよ!!
てか、俺銀星にとって無敵のレッドだぞ♪任せてよ。」
優しく微笑む
肩に力が入っていた私の身体から
フッと力が抜けた、、、
「ちゃんと連れて来るから待ってて、、、」
私一人その場に残して
銀星が隠れた茂みに走って行った