マイLOVEヒーロー
「桜汰君…」
本当にちゃんと銀星を連れて来てくれたんだね
「ありがとう。」
自然に口から零れた言葉
私が素直にお礼を言ったら
心なしか桜汰君の顔が赤くなったみたいに見えて
「桜汰君??」
「花穂ちゃん…あんまそうゆう顔、他の男の前でしないほうがいいよ。」
???
そんな顔って??
言ってる意味がよく理解出来なくて首を傾げてたら
「ハァ、、まぁいいや…」
って溜め息をつかれた
何でぇ、、だって分かんないんだもん
「あぁ!!やべぇ18時半じゃん!!友達の店、予約してあんだよ。銀星、花穂ちゃん急ご!」
考え込んでる私を無視して
桜汰君が思い出したように叫んだ
「オウタ…ぼくオナカしゅいた…」
銀星が口がした言葉
あれ??
今なんか違和感が…
「銀星レッドって言わないね?」
さっきまで呼び方がレッドだったのに
なんで『オウタ』に??
「うん。あのね、ワルモノがいないときはオウタなんだって!!ヒミツのなまえだからだれにもナイショなんだよ。」
自慢そうに語る銀星
桜汰君を見ると
こっそりピースサインを出して笑ってる